一般社団法人 会計制度監視機構

 

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経営会計統括士資格認定制度について  

2005年の資格認定試験制度創設以来、毎年秋に試験を実施してきましたが、

年々受験者数が減少しましたことから、当制度の廃止を決定いたしました。

最終回となった試験を2009年11月29日に実施いたしました。

 

1129日実施試験の合格者>

受験番号

初級  20091001

中級   なし

上級  20091002、20091004                           

 

 

 

 

試験の概要

試験内容

各級が3科目で構成され、各級30問(各科目10問)の四者択一マークシート方式です。 

試験時間中に電卓を使用することはできません。

出題範囲については、基本図書[PDF]を目安にしてください。

<初級>  会社制度、会計総論、財務諸表 (試験時間60分間)   サンプル問題[PDF]

<中級>  財務会計、管理会計、統制・監査 (試験時間90分間)   サンプル問題[PDF]    

<上級>  会計戦略、関係法規、リスクマネジメント (試験時間120分間)   サンプル問題[PDF]

合格基準・認定基準、試験結果の通知

<合格基準(全級共通)>

各科目に合格基準があり、3科目全てにおいてその基準を超えることにより合格と判定されます。

よって3科目の合計点での合否判定ではありません。

<認定基準>

初級、中級、上級の3級すべてに合格した場合、当機構より「経営会計統括士」として認定されます。

<試験結果の通知>

12月下旬に各受験者に郵送で通知するとともに、当機構HPに合格者の受験番号を掲載いたします。

試験委員会メンバー

(氏名50音順)

井上達男 (関西学院大学教授)

大日方隆 (東京大学教授)

梶川   融 (太陽ASG監査法人総括代表社員)

木村   剛 (金融コンサルタント)

茂木哲也 (新日本監査法人社員)

八重倉孝 (法政大学教授)

 

=合格体験記= 経営会計統括士に認定された方からお寄せいただきました

蔵本裕一さん(システム・インテグレーター勤務のシステムエンジニア(ソフトウェア開発)) 200712月認定

 現在、私は、財務会計や経理パッケージのソフトウェア開発の仕事に従事しております。ソフトウェア開発における技術の進歩は目覚ましいものがあり、さまざまな技術者と共に開発をしておりますが、パッケージの核となる高度な業務知識を有し、業務設計ができる人材が不足しているのも事実だと感じております。また、昨今では、個人情報保護法制や日本版SOX法への対応などが話題となっており、開発しているシステムやパッケージソフトウェアも内部統制への対応などをおこなっております。

そこで、財務会計を会計監査の視点から学びなおしたいと考えていた折、中小企業診断士の受験の帰りに偶然にもこの資格制度の存在を知り、大変興味を持ったため、この資格制度を活用して、学習することにいたしました。
 学習方法としては、やはり参考図書リストを中心にスケジュールを組み、学習を進めるのが効果的だと思います。参考図書リストの初級から上級まで全てをこなすには膨大な分量になりますので、まずは自分の弱点を補強するつもりぐらいの気構えで学習に臨みました。資格制度の合格に要求されるのは、暗記よりも理解と応用力で、参考図書リストの内容を広く浅く読みつつも、理解できない部分(自分の弱点)は、日を空けて何度も読み返したり、他の文献やインターネットで調べたりすると、少しずつでも理解を深められるようになりました。

参考図書リストは読破することを目的とするのでははく、各分野への理解を深めることを目的として、興味から学習をはじめると、モチベーションも高く維持でき、楽しく学習できると思います。
 私もそうですが、学ぶきっかけは大したことでなくても、学び終えてみると、意外と多くの見識を身につけていると思います。もし、私のように財務会計や会計監査に少しでもご興味をお持ちの方がいらっしゃれば、この資格の認定を受けることを目標に学習されることをお奨めいたします。また、近年高まっているコンプライアンスへの取り組みの一環として、新入社員の財務会計を会計監査の視点から学べる点で、有効に活用できれば、学習効果のある資格制度だと考えています。
 最後に、一人でも多くの経営会計統括士が誕生し、経営的な観点から財務会計を理解し、活用できる見識を修得されることを祈念しております。

 

H.S.さん(現在は自営業) 200612月認定

私がこの資格制度を知ったころ、私は友人と起こした会社で主に経理を担当していました。小さな会社ではありましたが財務や法務の知識を要求される場面が意外と多かったことから、この資格制度の意義に共感し、また今の時代背景も考えると将来有効な資格に思えたことから受験を決めました。

ちなみに勉強方法についてですが、上級になると基本図書の内容もヘビーなものになってくるため、ただ漠然と勉強を始めたのでは結果的に時間が足りなくなってしまう可能性があります。最初から重箱の隅をつつくような勉強をするのではなく、各項目の概要の理解を第一に考え、そして時間的余裕に応じ細かいところを掘り下げていくことがポイントだと思います。

企業や会計に関する不祥事を耳にすることが多くなった昨今ですが、この資格制度を皆さまと共に発展させ、少しでも世の中に貢献できればと考えております。

細野浩一郎さん(日本銀行政策委員会室:認定当時は日本銀行発券局で調達事務を担当) 200612月認定

会計関係の資格には様々なものがありますが、経営統括会計士は、その名称にも表われているように、企業経営に参画する役割を持つ者が知るべき企業財務・会計知識の習得を目的としています。すなわち、例えば、公認会計士試験は、公認会計士として財務諸表監査を行ううえで必要な専門知識を習得していることを問うものであり、企業経営に必要な知識という観点からは、学習すべき内容が多すぎます。日商簿記検定は、経理の現場での実務知識としては有用ですが、企業経営に必要な知識を習得するという観点から、やや技術的過ぎると思われます。その点、経営会計統括士は、企業経営に要求される基本的知識を効率的に習得することを狙って、それに必要な知識に焦点を絞って、基本的な知識・理解を問うものです。

従って、この資格試験の受験に当っては、経営統括会計士のこうした基本的性格を認識することが重要であると考えます。この資格試験は、企業経営に参画するうえで必要な基本的知識を効率的に身につけるという目的を持っている方が受験するのに適したものであり、そのための知識の定着状況を確認するという趣旨で受験するのが、合格への近道であると思われます。この資格試験の範囲・レベルを示している基本図書リストを見ても、この資格の狙っていることは明確であると思います。

学習方法については、この資格が狙っていることから、自ずと明らかです。この資格試験の出題領域は、会計制度、会計概論、財務諸表、制度会計、管理会計、統制・監査、会計戦略、関係法規、リスクマネジメントなど、広範にわたっていますが、全体を通した傾向としては、ファイナンス理論など、最近の財務・会計等の議論を踏まえ、株主重視の経営、キャッシュフロー、コンプライアンス、内部統制、内部監査、リスク管理の分野が重視されているようです。いずれも、経営という視点から重要な財務・会計上のトピックスに当たるものです。基本図書を学習すると、そうした趣旨が明瞭に捉えられます。従って、具体的な勉強方法としては、上記のような意識を持って、基本図書リストに掲載の文献を一通り学習し、理解しておくことに尽きると思います。この資格試験を受験しようとされる方は、財務・会計の知識をある程度持った方が多いと思いますので、分野によっては、基本図書リストに掲載の文献を読む必要はないと思います。ただ、既に学習済の領域であっても、前述のように基本図書が経営的視点から、適切に選択されている面もありますので、習得済の分野であっても、当該分野の文献をさっと流し読みしておくことも有用な勉強法であると思います。因みに、私は、これまで十分な学習をしていなかった会社制度、会計戦略、リスクマネジメント関連の文献については、きちんと学習しましたが、それ以外の分野の文献についても、ざっと目を通してそれぞれの文献の大きな考え方の流れに乗って既存の知識を整理するというようにしました。そうすることによって、学習済の分野についても、新たな視点で、再整理することができたと認識しています。

なお、試験の方法は、初級・中級・上級とも択一問題で、記述・論文試験はありませんので、書けるようにしておく必要はありません。通勤電車の中で、基本図書リスト掲載の文献を一通り学習しておけば、この資格が狙っている知識・理解は十分に習得でき、自ずと資格試験にも合格できるはずであると考えます。試験自体の難易度はさほど高くないと思いますが、受験の過程で、基本図書リスト掲載の文献を学習して理解することにより得られるものが多いと思います。そうした観点から、私としては、本資格の習得が有益なものであることを確信しています。経営に参画するために必要な財務・会計の基本的知識を効率的に身に付けたいという方には、是非、この資格試験を受験されることをお奨めします。